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テーマとは
WordPressの「見た目」を自由に変更できるものです。ですので、厳密に言うとWordPressに蓄積した投稿や固定ページなどのコンテンツデータを、テーマを切り替えることで失わせるようなテーマは推奨されません。
インターネットでWordPressテーマを検索すると良く目にする、洗練されたデザインが誰でも簡単に作れると有名な某有料WordPressテーマなどでは、場合によってはそのテーマから他のテーマに切り替える際にコンテンツを引き継ぐことができないという事例も報告されています。
ですので、テーマを選択する際には、見た目以上にウェブサイトの永続性なども視野に入れて検討する必要があります。
ウェブサイトが永遠に存在することを見据えてと言うわけではありません。そのウェブサイトが存在する間、自由にデザインなどを切り替えられることがWordPressの設計思想となっています。ですので、WordPressを利用する上でその良さを害するプロダクト(ライセンス違反も含む)を選択しないことを個人的にはお勧めします。
公式ディレクトリのテーマ
【外観】→【テーマ】→【新規追加】で検索できるテーマ(公式ディレクトリ掲載テーマと呼ばれています)は、すべて100%GPLというライセンスで提供されているテーマになります。
GPLと100%GPL
WordPressにはGPLというライセンスが定められています。それは「WordPressが機能するために必要なファイルには全てGPLライセンスが適応される」という意味です。
そして、それは主にWordPressを形成するPHPファイルに適応されます。それと同様にテーマ(やプラグイン)にもGPLが自動的に適応されます。
theme-files
index.php(GPL)
style.css(非GPL/独自ライセンス付与)
functions.php(GPL)
images(非GPL/独自ライセンス付与)
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しかし、実際にはテーマの中に含まれたPHPファイルだけでは完全な動作はされません。PHPファイルの他にCSSやJavaScriptといったファイルも完全な動作には必要な場合がほとんどだからです。
ですので、WordPress公式コミュニティでは、それら完全な動作に必要なPHPに付随するファイル全てをGPLライセンスとした100%GPLと呼び、そのライセンスで提供されたプロダクト(テーマやプラグイン)を審査した上で、公式サイトで提供する形を取っています。
theme-files
index.php(GPL)
style.css(GPL)
functions.php(GPL)
images(GPL)
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そして、100%GPLライセンスを定めたプロダクト(テーマやプラグイン)であれば、世界中のWordPressコミュニティで言及され応援してもらうことができます。
100%GPLであっても、無料でなければならないわけではありません。近年、日本でも100%GPLの有料WordPressテーマが多く展開され始めています。
個人的には、前述したWordPressの設計思想やGPLライセンスを無視するプロダクトではなく、最低でもGPLライセンス、できれば100%GPLライセンスプロダクトを選択されることを応援しています。
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